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小ネタ [2007/10/24]

Googleがニコニコできないニコニコ講座

2007年9月25・26日に東京で開催されたウェブの未来を論じるカンファレンス「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2007」。

第一会場での最後を飾ったGoogleの動画広告に関する講演後の質疑応答では、Googleの子会社である動画投稿サイトYouTubeへの質問は無く、「ニコニコ動画についてはどう思うか」という質問ばかりに終始し、Google側にとってはとても苦々しい講演結果となりました。

Googleの講演なのに出てくる質問は「ニコニコ動画は~」「ニコニコ~」「ニコニコ~」・・・。

GoogleやYouTubeを差し置いて話題となった「ニコニコ動画」とは何なのか?
今回は初心者向けに簡単に紹介したいと思います。

ニコニコ動画ってなんなのか?

2006年12月にニワンゴがサービスを始めた、動画を投稿できるだけでなく、閲覧者が各動画にリアルタイムで字幕風コメントを入れ、その多数の人のコメントを同時に楽しめることを売りとした動画配信関連サービスです。

登録会員数を見てみるとmixiやヤフーオークションよりも圧倒的に早いスピードで成長し、2007年10月現在では登録会員数が342万人、1日の平均閲覧数は約5500万PV、ユニーク訪問者数は120万人にものぼっている、今一番ネットで勢いのあるサービスと言えます。

何がうけているのか?

多数のコメントをリアルタイムで閲覧できる

「人が物事についてどのような感情・考え方を持つか?どう思ったのか?」そこに興味がない人はいないでしょう。
ニコニコ動画最大の特徴である動画にコメントを入れる・すぐに見れる機能は、そこが気になるユーザーにとってとても手軽な情報源になります。

さらに、例えば「家族や恋人と一緒に映画・ドラマを見て感情を共有したい」「この場面のここが良かった、ここが面白かった。など感想を話し合いたい」という時に、勉強・仕事などが忙しかったり、お互いの時間の都合がつかなかったりで、その時間を持つことが難しかったりするものですが、全く知らないニコニコ動画のユーザー同士であれば自分の時間が空いた時にでもアクセスすれば「その動画の時間軸」においてリアルタイムで他者のコメントを見て、書き込むなどのコミュニケーションができてしまいます。

忙しく身近な人とのコミュニケーションをする時間が少なくなりつつある現代人において、自分の都合のいい時間にアクセスできるコミュニケーションは非常に便利で魅力的です。

動画に連動したショッピング

ニコニコ動画ではamazonアフィリエイトで、 動画に関係する商品の購入もできるマーケットをオープンさせていますが、2007年10月での売り上げが1日で5600件に達しています。1件の平均単価3000円で計算すると月で4億を越すという噂もあり相当大きな市場を形成しているようです。(黒字化はまだまだ先のようですが・・・)

特筆すべきはそのコンバージョン(成約)率の高さでしょうか。
商品によってバラツキはありますが広告をクリックした中で購入に結びついた率はクリック数の5~10%にもなっています。
これは動画に関連した商品や動画の中に出てくる商品がアフェリエイトとして掲載され、動画を見て気になったユーザーが動画のすぐ下にあるamazonアフィリエイトで簡単に購入できるシステムになっているからで、そのダイレクトなモノを売るシステムの明快さがユーザーにも伝わっているからこその数字ではないでしょうか。

もともとこのような動画の商品を見てから、その動画に関連した商品を購入するシステムというのは昔からあちこちで議論され、私の場合はテレビがそれを実現するするものだと思っていたものですが、パソコンでのブロードバンドの普及とYouTubeやニコニコ動画で動画を楽しむことを知ったユーザーによってやっとその流れが固まりつつあるのかな・・・という感じがします。

この勢いのあるニコニコ動画の「動画」と「ビジネス」を結びつかせようと試行錯誤している今はメディア企業全体の転機でもあります。「ニコニコ動画なんて・・・」だとか「テレビの視聴率が下がったのはwiiが・・・」などと言っているようでは大きなビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
意図的に流れを作りヒット商品を生み出す環境は整いつつあるのです。

クリエイターが次々と生まれ市場を作る

最近話題になっている「初音ミク」。合成音声で歌う楽曲制作ソフトです。

(ニコニコ動画は登録しないと見れないためYouTubeのものを紹介。こんなソフトです。)

初代VOCALOIDである『MEIKO(メイコ)』を買ったユーザーがクオリティの高い作品を制作しYouTubeやニコニコ動画で発表、注目を浴びつつある中で初音ミクの発売があり、その初音ミクを使用した作品が動画サイトにアップされ、作品を見たユーザーが刺激され、ソフトを購入、さらにその騒ぎを見た かつてDTMブームで熱狂していた30~50代の人たちも加わり・・・そういった流れのあるサイクルで爆発的にヒットしました。

この流れは初音ミクだけに限りません。コメントを投稿・閲覧できるニコニコ動画ではクリエイターの作った作品がアップされると、それを見たユーザーから直ぐに反応が返ってきます。そのダイレクトな反応が楽しいからクリエイターは作品を投稿し、そのクリエイターや作品にあこがれ視聴しているだけのユーザーも気づいた時には自分で投稿してしまう人も多いらしい。
さらにクリエイターが動画でamazonアフィリエイトに誘導する仕掛けを仕組むこともあり個人レベルでの「動画」から「物を売ろう」という動きが活発化してきています。

CGM(インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア。)の新しい形を見たような気がします。

話がそれますが最近の「消えた初音ミク事件」。

Yahoo!記事からの抜粋

  • ネット上では、適切な検索結果が出るMSN「Live Search」やライブドア、gooなどの画像検索への評価が高まっている。
  • gooは「検索結果に手を加えていないので」適切に表示
  • Yahoo!やGoogleの検索が最も精度が高くて多くの検索結果がヒットするはず」と利用してきたユーザーの不信感はぬぐえない
この話題は面白いですね。

まとめ

直接的には述べてませんが、今回の記事のタイトルそのままです。
あと、書いてから言うのもなんですが、会社のブログで「ニコニコ動画」の話題はどうかと思いました。

by iseki 2007年10月24日 02:52 トラックバックTrackback (0) コメントComments (0) このエントリーを含むはてなブックマーク
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